マインドフルな旅

2050年までにカーボンニュートラルを実現する。これはオーストリア航空とルフトハンザ グループが掲げる野心的な目標です。この目標を達成するため、私たちは、フライト運航による二酸化炭素排出をできる限り抑えたいと考えています。具体的には、新しい燃費の良い航空機の利用、持続可能な航空燃料（SAF）の活用、運航効率の継続的な改善など、CO₂排出量を相殺および削減するための取り組みが挙げられます。

CO₂排出量の削減および相殺のための対策を通じて、2019年比で2030年までにCO₂ネット排出量を半減するために、私たちは明確に定義されたロードマップに沿って取り組んでいます。これは、2022年8月に科学的根拠に基づいた目標イニシアチブ（SBTi）によって認定されました。CO₂排出量削減のため、特に機材の近代化を加速させ、フライト運航を継続的に最適化し、持続可能な航空燃料（SAF）を利用することに重点を置いています。

持続可能な航空燃料（SAF）は、石油や天然ガスなどの化石原料を使用せずに生産された航空燃料の一般的な名称です。これは、インフラの変更なしに定期運航に取り入れられ、航空業界のエネルギー転換を大幅に推進することができるため、より気候に配慮したフライトに欠かせない要素と考えられています。SAFは使用済み食用油や油脂などのバイオマスを原料として製造されているため、従来のケロシンと比べてライフサイクルにおけるCO₂排出量を約80%削減できます。

オーストリア航空は、世界で初めて4機のボーイング777-200ERに革新的なAeroSHARK技術を搭載した航空会社です。Lufthansa TechnikとBASFが開発したフィルムは、サメの流線型の皮膚を模倣したもので、空気抵抗を低減します。これにより、フライト1回につき燃料消費量を最大1%削減できます。AeroSHARKを搭載したオーストリア航空のB777全機を対象に計算すると、2028年までに約8,300トンのCO₂削減が見込まれます。これはウィーンからニューヨークまでの約46便分に相当します。

当社は、ウィーンの企業waterdrop®と共同で、持続可能なSAFの利用に関する認知度を高めるために、小さなキューブを溶かして飲むマイクロドリンク「SAFt」をご提供します。この商品はwaterdrop®がオーストリア航空のために特別に開発したもので、お客様は3種類のドリンクキューブをお楽しみいただけます。SAFtを選択したすべてのお客様は、将来のフライトで使用される1リットルのSAFに投資することになります。

「オーストリアン メランジェリーをテイクアウト」イニシアチブにより、オーストリア航空は機内での食品廃棄削減に対して明確な姿勢を示しています。オーストリア行きの長距離欧州線フライトでは、ウィーン到着直前に、新鮮に調理されたものの残ってしまった食品を割引価格でご購入いただけます。これにより、高品質な食品を持続可能な形で活用することができ、お客様は到着後もご自身のご都合の良い時にお楽しみいただけます。

ÖBB（オーストリア連邦鉄道）との協力により、ウィーン空港とリンツを結ぶAIRail便は2014年12月に運行を開始しました。AIRailの誕生で、ウィーン空港までの従来のフライトによるアクセスに他の選択肢ができました。AIRailは現在、ウィーン空港とリンツ、グラーツ、ザルツブルク、インスブルックの各都市を結んでいます。